あなたは、『介護予防指導士』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?介護予防指導士とは、現状要介護状態ではなく元気な方も対象に介護予防指導を行う為の知識や技能を学び身に付けた専門家の事で、日本介護予防協会が資格認定を行っている資格です。政府が介護保険制度の見直しを行うなど、高齢化が進む日本において介護予防はとても重要なポイントであり、介護業界でも関心は高まっています。
介護予防指導士の資格取得は、特定非営利活動法人に日本介護予防協会へ直接申し込みを行い、3日間の計21.5時間の講義を受講する事で資格取得となります。混在されがちな介護予防運動指導員の資格取得条件と異なり、受講前の実務経験不要で受けられる点や、受講後の修了試験がない事から介護予防運動指導員と比べて資格取得のハードルが低い事も特徴です。
資格取得後に指導可能な内容は、衰えやすい筋肉の維持を目的とした筋力訓練やストレッチング、また食べる・飲む・話す・表情変化など、口腔が持つ機能保持を目的とした口腔ケア、摂取栄養面のケアや転倒予防のケアなど、健康に日常生活を過ごす為に必要な様々な内容が挙げられます。
このように介護予防における専門的な知識や技能を身に着け、アドバイスを行う事ができる介護予防指導士の資格は、現在介護施設に勤めている方のスキルアップとして、また高齢者に関する業種に就いている方の活躍の場を広げる目的としても人気の資格です。
これから更なる高齢化社会となる日本では高齢者のサポートを行う介助者が不足していく事が予測されます。そんな中、介護予防の知識を持つ人材が高齢者を要介護者にならないように支えていく事が重要となり、今後はより活躍の場が増えていく事となるでしょう。