『介護予防運動指導員』とは、高齢者が自立して健康的に生活する事ができるよう、筋力向上の為のトレーニングや摂取栄養の低下を防ぐ食事指導など、広範囲でサポート支援を行う専門家の事です。また実際に利用者へのトレーニング業務を行うほか、より一人ひとりに沿ったサポートができるように介護予防プログラムの構成立案や、作成したプログラムの効果が現れているかなどの事後評価も重要な業務です。

適切な介護予防を行う事で高齢者の寝たきり状態や要介護状態を防ぎ、高齢者の生活の質を向上させる事が目的の資格で、地方独立行政法人の東京都健康長寿医療センターが資格認定を行っています。

ほかにも介護予防に関わる資格はいくつか挙げられますが、中でも混同される事の多い介護予防指導士の資格と比べて、資格取得のための受講条件として実務経験が必須である事や、講義日数と時間も長くも設けられており、さらに受講後の修了試験合格をもって資格取得となる点から比較的難易度の高い資格と言えます。また取得後も3年おきの更新が必要となります。

資格取得後は指導員としてやスポーツクラブでのインストラクター、自治体で行われる介護予防教室などの場で身に付けた知識や技能が活躍できる他、介護予防運動員が在籍していない介護施設もまだ多く存在している事から、介護士としての就職や転職で有利に働くケースもあります。

介護予防は、今後もさらに高齢化が進む日本にとってとても重要な課題となりますので、介護業界においてさらに人気の高い資格となるでしょう。